意外と多い探偵社ですが、宮城県にも50社近くがあるようです。探偵業を営むには特別な資格は必要なく、公安委員会に届出を出すことで行うことが出来ます。
そのため、副業として探偵をしていたり、中には同じ代表の方が探偵社の名前を変えて複数社営んでいる場合もあります。
無用なトラブルを回避するためにも、しっかりとした探偵社に浮気調査を依頼することが必要です。
仙台市の浮気調査で東京の探偵社への依頼は注意
GoogleやYahoo!などで「仙台 探偵」「仙台 浮気調査」などで検索をすると、上位には広告を出している企業などが表示されます。その中には宮城県の探偵以外にも東京や埼玉にある探偵社が混ざっています。
当然、自分が納得して依頼するのであれば全く問題ありません。しかし、遠方の探偵社に依頼すると2つの問題が考えられます。
①地元の探偵社に比べ、土地勘がない
探偵が対象者を尾行する際には、探偵だとバレないように後をつけています。
イメージだと扮装して周りの風景に溶け込むことや、気付かれないように写真を撮ることがテクニックのように思われていますが、一番大事なのは、対象者の次の行動を予測して行動することです。
地方の浮気調査は、都会の調査とは違い「車を使った尾行」が多くなります。交通量の少ない道路で対象者に気付かれずに尾行するのはとても難しい行為です。
ただし、地方では浮気行為が行われる場所は自然と限られることが多く、地元に詳しい探偵であれば、予測をもとに先回りすることができたり、無理な尾行を強いることも減るため、調査の精度が上がることが考えられます。
②調査員の交通費や宿泊費、レンタカー代などの経費は依頼者の負担
遠方の探偵社に調査を依頼した場合、調査員は出張で対応することになります。
調査員が現地に赴く交通費や調査が一日で終わらない際には宿泊費が発生します。調査にレンタカーを使用したりと、これらの経費は地元の探偵社では発生しないものです。
探偵社からは「経費の請求はありません」と説明があるかもしれませんが、見積りの料金内に込みになっています。
ネットで1時間2,500円の格安調査を見かけることもあるかもしれませんが、絶対にその金額で調査は出来ません。仮にその金額で受ける場合は、1時間当たりのGPSだけの調査程度です。
完全成功性の浮気調査は要注意
一見するとお得に感じる「完全」成功報酬制ですが、そうとは限りません。実は、完全成功報酬制にはデメリットがあります。
探偵とのトラブルが一番多いのは、この「完全成功報酬制」で依頼したケースが大半です。理由をご紹介いたします。
①「成功」の定義は浮気の証拠撮影とは限らない
成功報酬制の「成功」は各探偵社がそれぞれ決めています。依頼者としては、裁判でも認められるような不倫の証拠の撮影をイメージすると思いますが、それは違います。
例えば、「異性と接触するところを撮影した」や、「調査期間中に浮気をしていないことを証明した」なども成功とする探偵社があります。こちらのプランで契約するのであれば、何をもって成功とするか、事前に確認することが大切です。
②調査期間が長引くと料金が高額になるケースも
成功報酬制の調査プランは、「基本料金+成功報酬額」が支払いの基本になることが多いです。しかし、完全成功報酬制のプランは基本料金がないため、調査にかかった時間分の料金を請求されるケースがあります。
一時間15,000円~が業界の相場となるため、調査に100時間かかったとすると、調査に成功した場合、軽く100万円を超える料金を請求をされることになります。
③調査中のキャンセルは依頼者の全額負担
完全成功報酬制で依頼しているという事であれば、対象者が必ずしも浮気や不倫をしているとは限らないケースも想定されると思います。
完全成功報酬制で調査している探偵社は、証拠が撮れなければ、当然赤字です。その状況の中で、依頼者から調査中止の申出があったらどうでしょうか?
その申出は、依頼者の自己都合によるキャンセルとみなされ、申出があったところまでの調査費用を請求されるケースもあるようです。このキャンセル規定も事前に確認が必要です。
④証拠が撮れなければ0円、撮れたら割高の傾向
完全成功報酬制の料金はプランは上記の通り、時間制で請求されるケースと、撮影出来たら○○○万円という契約になると思います。探偵社側は、報酬が0円で費用のみ発生する、赤字リスクを背負っているため、成功時の報酬は、パック料金制の探偵社に比べて割高です。